燃えるマシュマロ

海外アニメ映画関連の書き散らし(ネタバレ注意)

『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』


【公式】『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』12.20(金)公開/30秒story編

 

鑑賞日:2019/12/25


やっぱり最後までなじめませんでした。
この直前にひつじのショーンを見てボーッとしてたせいかもしれません。
興味の無さがいかに目を曇らせるかというのも、まあみなさん映画とかの感想を読んでくとよくあることかとは思いますので…劇場で目を開けてたけど何も見てなかったやつのたわ言とお受け取りください(予防線はりはり)。
見て感想をメモをしてからだいぶ日にちが経ってるので、いろいろうろ覚えなところもあります(そういうタイプなのでこれからもそうしたことがよくあると思います)。そのへんはご容赦ください。

 

 

 

最初にこれまでのあらすじがあったのは親切でしたね。

 

基本的にはこのシリーズ、作画アニメだなと思って見てます。
今作も空飛びまくりだしモノの描写はぎっしりびっしりだし、技術力はこれでもかこれでもかと見せつけてましたね。
ただなぜか印象に残るシーンがないような。画面がごちゃごちゃしすぎて目が滑るような印象を受けました。

 

ストーリーは、出会う→仲良くなる→別れるで3部作の流れとしてはきれいと思いました。
ただ今作の話を見てみると、基本的に一部の人が行ったり来たりしてるだけのような。
もっと他の仲間達の活躍とかあるのかなと思ったんですが。基本ヒックとほか数人がうろうろして、なにか見つけたぞ~の繰り返し、だったような?
(例えば悪役の基地を見つけた下り、どうやって見つけたのがよくわからなかった。自分がボーッとしてたからか?)
てっきりTV版で出てきた地図がでてきて、それをもとに冒険する話なのかな?と思っていたら全く出てこず、微妙な根拠でただ大移動するって…どうなんでしょう。『モアナ』みたいに冒険に行く主人公(と仲間たち)と、移動を渋る部族のみんなとかならまだ納得感あるような。
他の仲間達とドラゴンの関わりがあんまり描かれてないせいか、最後みんなでドラゴンとさよならするという選択が、結局最初から最後までお前らヒックの言いなりやん?という風に見えてしまってそこも微妙でした。原作ではもっと細々書かれてるのかもしれませんが…。

 

女の子(のドラゴン)が出てきて物語が終わるっていうの、『バンビ』とか『ジャングル・ブック』を連想してしまって、古風な気がして笑ってしまった*1
トゥースとライト・フューリーの関わり、求愛のシーンなどは可愛くてよかったです。ちょっと「ダーウィンが来た」感があって(CGの生物だから?w)
トゥース、絵が描けるの強いな。人間以外の生き物って絵をどれくらい理解できてるんだろうってちょっと考えてしまいました。

 

終わり方はちょっとネガティブ?人間とドラゴンは断絶して終わるんですね。せっかく出会って仲良くなれたのに。昨今の「問題もあるけどこれからちょっとづつよろしくやっていき」ノリ(『トロールズ』とか)とは逆のアプローチ。
原作がそうなんですかね。これが「だから今、ドラゴンはこの世界にいないんですよ」っていう説明になるから仕方ないんでしょうけど。いつかはドラゴンと共存できる世界が…という意味では希望もある終わり方なのかもしれませんが。

 

トゥースの羽、そんなに何十年もメンテしなくて大丈夫なものなんでしょうか。取れたり壊れたりしたら?とちょっと心配になってしまいました。そんな自由自在にバッサリ野生に返しちゃっていいものか。
ドラゴンを野生生物として考えれば、例えば私達がクマやライオンと同じ生活圏で暮らさないように、バッサリ離れるという展開も納得できます。ですがその比喩で行くと今度はドラゴンたちを一旦はガッツリ人間の暮らしに組み込んでしまった部分がちょっと問題な気が…野生生物なのか、家畜なのか(1の最後でドラゴンのことを「ペット」って表現してた記憶がぼんやりあるんですが)、立ち位置が曖昧。
話がトゥースだけならまだ良かったんですが、他のドラゴンも島に住まわせて、その上でやっぱり全部さよならするとなると、若干人間都合でドラゴンを振り回している感が。集団としての意識もあんまり描かれてる様子薄いし。

(このトゥースを助けて、手元に置いて、でも野生に帰す、っていう流れに何となく『野生のエルザ』を思い出してしまった。)

 

ヒックとアスティ、なんかリア充爆発しろって感じでしたね。意味もなくやたらイチャイチャしてるし…。
田舎幼馴染カップル感というか…。くっついて当然なのでくっつきました感というか…。まあ原作が(以下略
こういうロマンスとか心情に関する部分って、ドリワはもっと細やかなイメージあったんですが…。あのロマンチシズムはいずこに?
ディズニープリンセスですらおいそれとは結婚しない今日このごろ、無理してくっつける必要もなかったんじゃないかなってうっすら思いました。結婚しないと一人前じゃないからかなーやっぱり。

 

このシリーズの苦手なところは、自分にとって仲間のキャラがあんまり魅力的じゃないところですね。
一応TVシリーズを見て予習はして、そのときはわりと好きになれるかも…と思ったんですが(双子とか)やっぱりダメでした。というか仲間たちの活躍があんまりなかったし。吹き替えがあんまりうまくない感じなのもなんだかな。
人をうざがらせる双子の女の子の方はちょっと笑ったけど。
もっとチャウダーフィッシュのドラゴン知識とか聞きたかった。

 

あとあんまり悪役に魅力がないというか…今回の悪役の感じは2の二番煎じに思えましたがどうでしょうか。2の記憶あんまりないんですが。
松重豊は吹き替えというかナレーション調の喋りで頑張ってました。

 

この作品は(『インクレディブル・ファミリー』と同じような)、作画や話がマジで、笑いどころがあんまりない、ガチのアクションファンタジー映画路線を目指したんだろうなと思いました。
マジメ=つまらない、ダメというわけではないんですけど、自分は基本コメディが好きなのもあってかあんまり乗り切れず。
まあ映画館で見てたキッズたちは面白かったって言ってたので、このへんで退散します。

 

*1:めちゃくちゃ余談なんですけど、『ライオンキング』でヒロインが現れて、主人公の男友達が「破滅だ!」って歌うの、なにか「女の子が現れるとこれまでの人間関係が終わる」みたいなステレオタイプがあるんですかね。これも動物の話。